STYLE TRIATHLON | 女性トライスリート界のレジェンド山本敬子にインタビュー!

STYLE TRIATHLON | 女性トライスリート界のレジェンド山本敬子にインタビュー!

女性プロトライアスリートとしての選手時代を振り返る。人生の選択と伝えたい想い。

今回インタビューさせていただいたのは、トッププロとして日本のロングディスタンス・トライアスロンを牽引してきた功績者の山本敬子さんです。
現在はアスリートを支えるサポーターとして活動中。また、二児の母親として子育てに奮闘中。家事の合間をぬってインタビューに答えていただきました!よろしくお願いいたします。


主な成績
◆2006年 U23 アジア選手権 優勝
◆2007年 U23世界選手権 6位
2013年 全日本宮古島トライアスロン 優勝
2012年〜2017年 日本トライアスロンロングディスタンス選手権 6連覇


トライアスロンとの出会い

Q.トライアスロンを始められたきっかけを教えてください。

A.高校生の時に水泳を習っていました。その水泳の知人からトライアスロンの大会に誘われレースに出場したのがきっかけで初めての大会に出場しました。
その大会でトライアスロンの楽しさに気付くと、いつの間にか2回目の大会に出場していました!そこで千葉智雄さん(恩師)に声をかけていただきトライアスロン界へと足を踏みだしました。
私の出身でもある福岡県の高校を卒業すると、進路は迷わず「強くなりたい、速くなりたい。」この素直でまっすぐな想いだけで沖縄へと旅立ちました。沖縄県に移住してからは千葉智雄さん、ちはるさんご夫妻が率いるチームゴーヤーに加入しトライアスロンの頂点を目指しました。
当時は週6日はチームゴーヤーのプログラム練習に参加していました。半日バイクに乗り、その練習が終わり次第、ランやスイムの練習を行っていました。


トライアスロンの魅力

Q.敬子さんがとりつかれたトライアスロンの魅力とは?

A.トライアスロンは大会の開催場所によって見られる景色が違います。海の広さや、道の雰囲気など土地それぞれの広大な自然に包まれながらレースをできる所が好きでした。
当時、水泳を行っていた時はプールの中でタイムトライアルに集中しなければいけませんでした。ですが、トライアスロンは対自然ということもありスイムの時は海を見ながらバイクやランは自然を楽しむことができながらレースに集中することができるのがトライアスロンの魅力ではないでしょうか!

 

今、伝えたい想い

Q.女性トライアスリートに一言お願いします!

A.人それぞれ価値観があると思いますが「選手をやめた後の人生の方が長い」ということを知っていただきたいです。
選手を約13年間続ける中で最初はただ早くなりたい一心で沖縄へ行きましたが
成長と共に「この先ずっと選手として生きていくのだろうか?」「選手をやめた後はどうなるのだろうか?」と”これからの人生”について深く考えるようになりました。その考えがレースの雑念になり、自分を責めた苦しい時期もありました。
その考えによって千葉智雄さん(恩師)とぶつかり合ったことも沢山ありました。
もし私が選手だった当時に戻れて、「選手をやめた後の人生の方が長い」というこの考え方を持っていれば、レースに対しての気持ちとこれからの人生に対して気持ちにメリハリを持って考えることができたので少しは気持ちが楽だったのかもしれません。


競技の練習を行う中でホルモンバランスが崩れ体調を崩すこともありました。

しかし、今は母親になり子供を産む喜びも味わうこともできました。子育てに日々奮闘中ですが、今が本当に幸せです。


だからこそ、選手時代からこの先の人生のことを考えながら、自分の体や自分が選んだ道を信じ、”自分自身を大切に”してあげてほしいと思っています!

インタビューにお答えいただき誠にありがとうございました!

これからも敬子さんらしい素敵な家庭を築いてください。

10代からトライアスロンを続けてきた敬子さんだからこそ語れる人生の選択。

この考え方を少しでも多くの10代~20代の女性アスリートに知っていただき、輝かしい女性のアスリートの道へ進んでいってほしいと願っています。

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